マウントアダプターとEOS 5Dでレンズ遊び

ライカRレンズ

ELMARIT-R 35mm F2.8 Type I

1964年 elmarit-R 35mm F2.8 Type I 5群7枚 summicron-R 50mmとフード、レンズキャップ、フィルター(シリーズ6)が共用。先細の鏡胴
1974年 elmarit-R 35mm F2.8 Type II 6群7枚 elmarit-R 28mmと共通のフード、鏡筒を使用。
elmarit-R 35mm F2.8 Type III 6群7枚 レンズ構成はType IIと同じだが手直しが行われているといわれる。鏡筒はE55に変更。
いずれも最短撮影距離は30センチ程度と短く、かなり寄ることができる。

ライカR用の35mmにはズミルクス、ズミクロンがありますが、マウントアダプターを使用してEOSで使う場合、ズミルクスは5Dなどフルサイズ機では使えないので、エルマリートかズミクロンのどちらかになります。
私が使っているものは安さで選んだライカフレックス時代のType Iです。
TypeIは基本的に1カムしかなく、ライカRシリーズでは露出計が連動しないため値段が割安になっています。
同時代のsummicron-R 50mmやsummicron-R 90mmもそうですが、非常に力強く、光を感じるレンズです。
光を感じるというのは、光によって描写が大きく変わるからです。
光がないと色乗りが悪くいかにも寒々しい描写をする一方で、光が豊富な時はしっかりと色が乗ります。
しっかりとした色乗りといっても派手ではなく、かなり落ち着いたものですが、これがドイツの色なのかなぁと思ったりします。
コントラストが強いわけではありませんが、少し固めの描写です。
固めの描写になると立体感がでにくいと私は思っているのですが、このレンズはそんなことはなく立体感を感じさせます。
よいところばかりではなく、悪いところももちろんあります。
一つは、個体差かもしれませんが、周辺が少し流れます。
特に寄った時は周辺の流れが目立つので、寄れるのですがマクロレンズの変わりとはいきません。
もう一つ、少しじゃじゃ馬というか上がりをイメージしにくいレンズです。
光の状態によって色は変わり、立体感があるあまり余計なものが主張してきたりと、なかなか使い応えのあるレンズです。

IMG_3599

IMG_3333

IMG_3571

リンク

トップページに戻る