ライカRレンズ
SUMMICRON-R 90mm F2 Type I
私が使っているのはズミクロンRの最初のものです。
Type Iと呼ばれるものは内蔵フードが2段になっています、Type IIでは内蔵フードが1段に変更されています。
ライカR用レンズの90mmはエルマリートが先にでて、数年遅れて1969年にズミクロンが出たようです。
このズミクロン90mmの描写はライカフレックス時代の他のレンズに似た描写じゃないかと思います。
解像感が高くてコントラストが強く、光の状況によってガラッと印象が変わる、私にはちょっと扱いにくいレンズです。
その扱いにくさが使っていて面白くもあります。
私のものは安いカビ玉で、カビとりして使っているのですが、絞ると遠景までよく解像します。
私の好みからしたらコントラストが強すぎですが、この頃のライカRっぽくてそれもいいでしょう。
使っていて面白いのが近接撮影。
最短撮影距離が70cmと寄れることもありますが、近接になると遠景の描写とは違いなんとも変な雰囲気がでてくるのです。
決して開放からシャープではありませんが、開放でもそれほどゆるくならずしっとりとした描写を見せます。
85mm F1.4とこのレンズでポートレートを撮り比べると面白そうです。
デジタルでは後処理で雰囲気をどうにでも変えられるので、レタッチしやすいように撮ることも大切だと思いますが、このレンズはレタッチしやすいものを撮る目的には向いていないかもしれません。
リンク