GXRで撮影しました
Russar ルサール 20mm f5.6



ルサールはいわゆるロシア製のレンズですが、コピーの多いロシアレンズの中ではめずらしくオリジナルのレンズ構成になっています。
恐らくトポゴン25mmから着想を得て作られたものだと思いますが、有名なビオゴンよりも早く、そのビオゴンの改良版であるスーパーアンギュロンよりもずっと先輩にあたるレンズです。
時代が時代だけに元々は軍事目的の航空写真用大判カメラで使われていたものが、ライカ判の交換レンズに改良されたようです。
ところでこのレンズは外観が白いものと黒いものがあり、白い方が古く、黒いものが新しいと言われています。
しかし、中には白鏡銅と同じ頃に作られたと思われる黒鏡銅もあります。
新しいものと古いものでは鏡銅のデザインが少し違っているので、新しいものが欲しい場合は色だけでなく鏡銅のデザインも確認しないといけません。
さて写りですが、カラーでは発色も悪くコントラストも低い、典型的なクラシックレンズです。
しかし対称型の自然な写りはレトロフォーカス中心の現代的なレンズとは全く違った魅力があります。
換算30mmですが、まるで標準レンズで使ったかのような自然さが感じられます。
フィルムで使う場合は全体的に甘いのでf11からf16まで絞って使っていましたが、GXRで使う場合は周辺がカットされる影響かそれほど甘さは気にならないのでf8程度で使っています。
最近のレンズと比べたらシャープネスはずっと劣りますが、自然な描写が魅力的です。
ロシアレンズですので当たり外れもあるし、そのくせそれほど安くないのですが、軽量コンパクトな対称型レンズのルサールには魅力が沢山あります。



R5056115

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レンズ構成4群6枚
絞り羽根枚数7枚
最小絞り22
最短撮影距離0.5m
フィルター径



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