GXRで撮影しました
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いわゆる沈胴ズミクロンです。 50mmのズミクロンの第一世代で、第一世代は沈胴するものと固定鏡銅の2種類があります。 2種類ともLマウント、Mマウントが存在し、固定鏡銅のLマウントはレアものです。 今回使ったレンズはLマウントのもので、シリアルが110万台の初期のものです。 沈胴ズミクロンは90万台のアンダーミリオンと呼ばれるものが珍重され、というのはトリウムを使用した硝材を使っているためです。 沈胴ズミクロンがいつまでトリウムを使っていたのかハッキリとしていなくて、黄変したレンズは110万台まで見られます。 120万台からは仕様が変わったらしく、黄変するものは見られません。 また110万台まではコーティングが柔らかく、前玉に拭き傷が付いたものが多くあります。 このレンズも前玉に拭き傷があります。 拭き傷が酷い、曇ったような前玉のレンズになると紗をかけたような写りになりますが、元がシャープなせいか、ソフトフォーカスレンズとは違いピントの芯がしっかり残るような描写になり、結構面白い写りになります。 このレンズの拭き傷はそれほどではないので、無難に写ります。 わずかに黄変が見られるせいか、色に偏りが見られます。 沈胴ズミクロンの特徴の一つは解像性能を重視して作られたとこにあります。 ツァイスがMTFを取り入れてからはライツも解像からコントラスト重視になるのですが、沈胴ズミクロンはコントラスト重視になる前に作られました。 被写体によってはコントラストの低さはきになりませんが、場合によってはコントラストの低さにより、なんだかモヤッとした写りになります。 よく言えば味がある、悪く言えば古臭い。 同じズミクロンでも第1世代と第2世代では描写は大きく変わります。 その変わりようにやられて、様々なレンズを使ってみたくなるんでしょうね。 |
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レンズ構成 | 6群7枚 |
絞り羽根枚数 | 10枚 |
最小絞り | 22 |
最短撮影距離 | 1m |
フィルター径 | 39mm |