漆器
塗りの種類
・花塗
花塗とは上塗に油分を加えた漆を塗り、研ぎ出さずに仕上げる技法です。
磨かないため塗りむらや刷毛目の跡などを残さない、高度な技術が必要な技法です。
輪島塗や会津塗が有名です。
・呂色仕上げ
呂色仕上げとは花塗りとは違い上塗に油分を加えない漆を塗り、研ぎ炭で研ぎ、さらに磨くことを繰り返し艶を出す方法です。
・溜塗
溜塗は下塗や中塗の工程で朱漆を塗り、上塗にやや褐色がかった半透明の油分が含まれる溜漆(ためうるし)を塗る技法です。
溜漆は半透明の飴色で、その下から朱が透けて落ち着いたワインレッドのような色調になります。
浄法寺塗などに見られる技法です。
木目が透けて見える塗り
・摺漆仕上げ
生漆を綿や布で何度も木地に摺り込む技法。
木の肌合いや木目の美しさを出す塗りの方法。
・木地呂塗
上塗に油分を加えない透漆(木地呂漆)を刷毛で塗り、磨いて仕上げる方法。
陶磁器食器の用語