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漆とは

漆とは漆の木を傷つけてにじみ出る樹液です。
この樹液は優れた塗料として日本では縄文時代から利用されていました。
漆の木は東南アジアから中国、日本全土に分布する木です。
この木の樹皮に傷をつけ、にじみでる乳白色の樹液を集め、それを生成した漆を塗料として使います。
この樹液には漆オールという樹脂分が含まれ、これが酸化されると硬くなります。
硬くなった漆は酸やアルカリ、化学物質などに強く、また耐水性、防腐性があります。
漆の木から採取したままの漆は生漆(きうるし)と呼び、摺漆などに使います。
生漆を精製して透漆(すきうるし)、黒漆として利用します。
さらに油分を加えたもの、加えないものがあり、仕上がりに応じて使い分けます。
油分を加えたものは上塗のあとに磨いてしあげ、油分を加えたものは上塗りのまま磨かずに仕上げます。
黒漆には鉄粉が加え黒色にしていますが、そのほかの色は透漆に顔料をいれて着色します。

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