食器用語集

マイセンとはヨーロッパで始めて時期の製造に成功した窯です。
当時、ヨーロッパには白い焼き物はなく、中国や日本などから輸入される磁器だけが白い焼き物でした。
このため東洋の磁器は貴族がこぞって買い集め、また磁器製造の研究に力を入れていました。
こういった状況で現在のマイセン、王立ザクセン磁器工場は磁器の原料であるカオリンを発見し、磁器の製造に成功しました。
磁器製造の技術は門外不出であり、陶工は幽閉されていましたが、時と共に製造法は流出し、ヨーロッパでも広く磁器が製造されるようになりました。
初期のマイセンは形状や装飾は中国や日本の染付けや赤絵を模したものを製造していました。
その名残の一つがマイセンを代表するブルーオニオンです。
ブルーオニオンは元々は中国で作られたザクロの絵柄を模したもので、ザクロになじみがなかったため絵柄を玉ねぎだと解釈したと言われます。
ブルーオニオンはマイセンだけでなく、フッチェンロイターなどにも使われる代表的な絵柄になっています。
ヨーロッパで磁器が製造されるようになった当時は東洋の食器の形状や絵柄をまねたものでしたが、東洋の食器は東洋の食生活にあわせて作られたもので、これを模した磁器は食器としては使いにくいため、次第にヨーロッパに合った形状の食器が作られるようになりました。
また絵柄も東洋的なものからヨーロッパ的なもの、ロココ調などが主流になりました。
ガラスメーカーにマイセンクリスタルがあるが、磁器メーカーのマイセンとは関係がない。