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刷毛目・三島手とは

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刷毛目・三島手


刷毛目(はけめ)・三島手(みしまで)とは粉引と同様の技法です。
通常では色のつく陶土の上に白い化粧土をかけたもので、泥状にした白い化粧土を筆で塗ったものが刷毛目です。
三島手は素地に線を彫ったり印で模様をつけ白い化粧土で仕上げたものです。
技法としては刷毛目は粉引と同じものですが、焼き上がりは刷毛目と粉引では全く違った印象を与えます。
柔らかい印象のある粉引きとは対照的に刷毛目には動き、スピード感が感じられます。
一方、三島手には落ち着いた独特の趣があります。
磁器のように白い焼きものを作り上げることが難しかった時代、貴重だった時代に白い焼き物の代替品として作られたといわれています。
現在では代替品ではなく、生地の色と化粧土の白とがまざりあった景色を楽しむものとして人気があります。
刷毛目・三島手で注意したいのが、強度が弱いことです。
一般的に焼き物は生地と釉薬が焼きついていますが、刷毛目・三島手は生地と釉薬の間に化粧土をはさんでいるために強度が落ちます。
釉薬が剥がれ落ちることがあるので、取り扱いには注意しましょう。


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