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粉引とは

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粉引


粉引(こびき)とは本来の土の上に白土を掛ける技法で、主に朝鮮半島経由で日本に伝えられました。
当時は白い焼物(磁器)が貴重であったため、色のある素地の上に白い化粧土を掛けた後に施釉焼成した陶器です。
いわば磁器の模造品として誕生しました。
釉薬の下にまた別の土の層があるため、独特の柔らかな釉調が生まれ人気があります。
一方で素地と釉薬が直接触れていないため強度的に弱い、染みや汚れが目立ちやすいなどの問題もあります。
特にうつわの縁は他の器物とよくぶつかったりするので、ふつうの土より柔らかい粉引の土が釉薬ごと剥がれ落ちやすく、縁だけ粉引を落してある器を多く見かけます。
また、粉引にも貫入があり、素地も化粧土も吸水性があります、さらに色が白いので特に汚れが良く目立ちます。
粉引の取り扱いには特に気をつけてください。


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